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釣り用のライフジャケットを買おうとすると、「桜マーク付き」という言葉と、タイプA・D・F・Gという記号が出てきます。値段も1万円前後から3万円台まで幅があり、どれを選べばいいのか分かりにくい部分です。
先に結論を書きます。船に乗るなら、タイプAの桜マーク付きを買っておけば全部の船で使えます。岸からの釣りだけなら義務の対象ではありませんが、それでも浮くものは必要です。以下、根拠と選び方を整理します。
桜マークとは何か
桜マークは、国土交通省の型式承認試験と検定に合格したしるしです。国土交通省の資料では、浮力が7.5kg以上あること、顔を水面上に維持できることなど、複数の安全基準に適合していることが確認されたものに付きます。
釣具店には桜マークのないライフジャケットも並んでいます。着ないよりはるかにましですが、船の上での着用義務を満たすのは桜マーク付きだけです。ここが値段の差になっている部分でもあります。
船では着用が義務。違反すると点数が付く
2018年2月1日から、小型船舶の船室外にいるすべての乗船者に、桜マーク付きライフジャケットを着用させることが船長の義務になりました。対象は原則すべての人です。
さらに2022年2月1日からは、着用させなかった船長に違反点数2点が付く扱いが始まっています。遊漁船に乗るときに船から借りられることが多いのは、この義務があるためです。
着用義務の範囲と罰則は、国土交通省「ライフジャケットの着用義務拡大」および高階救命器具株式会社の解説ページの記載によります(出典は記事末尾)。
タイプA・D・F・Gの違い
桜マーク付きには4つのタイプがあります。使える船と航行区域が違います。
| タイプ | 使える範囲 |
|---|---|
| タイプA | 旅客定員12名超まで対応。全航行区域で使える |
| タイプD | 旅客定員12名以下で、限定沿海・沿岸区域または平水区域 |
| タイプF | 不沈性能・緊急エンジン停止スイッチ・音響信号器具を備えた船で、限定沿海・沿岸区域または平水区域 |
| タイプG | 同様の装備を備えた船で、平水区域に限定 |
つまり、Aがいちばん範囲が広く、G に向かうほど条件が狭くなります。どの船に乗るか決まっていない、あるいは知り合いの船と遊漁船の両方に乗る可能性があるなら、タイプAを選んでおくのがいちばん確実です。
タイプ表示は本体のラベルに印字されています。中古や譲り受けたものを使う場合も、ここを見れば判断できます。
膨張式と固形式、どちらを選ぶか
| 膨張式(自動・手動) | 固形式(浮力材入り) | |
|---|---|---|
| 着心地 | 薄くて軽い。夏でも暑くなりにくい | 厚みがある。動きが少し制限される |
| 浮くまで | ボンベで膨らむ(自動式は水に反応) | 最初から浮く |
| 維持 | ボンベと膨張装置の交換・点検が必要 | ほぼ不要 |
| 向く人 | 船釣り、夏場、動き回る釣り | 子ども、泳げない人、確実性を優先する人 |
膨張式は「点検してこそ」の装備
膨張式は、ボンベのガスで膨らむ構造です。ボンベが使用済み・緩んでいる・期限が切れていると、いざという時に膨らみません。一度でも膨らませたらボンベは交換が必要で、自動膨張式は水に反応するカートリッジにも寿命があります。
メーカーは定期的な点検を案内しています。買ったまま何年も放置している膨張式があるなら、まずボンベと膨張装置の状態を確認してください。
固形式は確実だが、かさばる
浮力材がそのまま入っているので、機構的に「膨らまない」ということが起きません。子どもや、泳ぎに自信がない人にはこちらが向きます。ただし厚みがあるぶん、キャストを繰り返す釣りでは動きにくく感じることがあります。
堤防・磯からの釣りはどうするか
岸からの釣りは、船の着用義務の対象ではありません。ただし、堤防やテトラからの転落は毎年起きています。特に道南の冬は水温が低く、落ちてから自力で上がれる時間は短くなります。
岸釣りで選ぶなら、次の点が実用的です。
- ウエストタイプ(腰巻き):動きやすい。膨張式が主流
- 肩掛け(ベストタイプ):ポケットが多く、道具を入れられる
- フローティングベスト:磯で転倒した時の衝撃も受けにくい
桜マーク付きを1着買っておけば、船に誘われたときにもそのまま使えます。あとから買い足すより、最初からタイプAを選ぶほうが結果的に安く付くことが多いです。
選ぶときに見る4点
- 桜マークの有無:船に乗る可能性があるなら必須
- タイプ表示:迷ったらA
- 膨張式か固形式か:点検できるかどうかで決める
- 体重の適合範囲:製品ごとに上限が決まっている
タイプA
全航行区域で使える
ライフジャケット 桜マーク タイプA
船に乗るならこれ1着
価格・在庫は日々変動します。アキアジシーズン中は品薄になりやすいので、気になったら早めに確認しておくと安心です。
ウエスト型
夏でも暑くなりにくい
ライフジャケット 膨張式 ウエスト
岸釣りで動きやすいタイプ
価格・在庫は日々変動します。アキアジシーズン中は品薄になりやすいので、気になったら早めに確認しておくと安心です。
売れている型は楽天のライフジャケット売れ筋ランキングで確認できます。桜マークの有無は商品ページに書かれているので、買う前にそこを見てください。
まとめ
- 桜マーク=国土交通省の型式承認・検定に合格したしるし
- 船室外では桜マーク付きの着用が船長の義務(2018年2月〜/違反点数2点)
- タイプはAがいちばん範囲が広い。迷ったらA
- 膨張式はボンベと膨張装置の点検が前提
- 岸釣りに義務はないが、冬の道南ほど落ちた時の余裕がない
よくある質問
Q. 桜マークが付いていないライフジャケットは使えませんか?
A. 岸からの釣りで使うぶんには問題ありませんが、小型船舶の船室外での着用義務を満たすのは桜マーク付きだけです。船に乗る予定があるなら、桜マーク付きを選んでください。
Q. タイプA・D・F・Gのどれを買えばいいですか?
A. 迷ったらタイプAです。旅客定員12名超の船まで対応し、全航行区域で使えます。D・F・Gは航行区域や船の装備によって使える範囲が狭くなります。
Q. 膨張式と固形式はどちらが安全ですか?
A. 構造として確実なのは固形式です。最初から浮力材が入っているので、膨らまないという事態が起きません。膨張式は軽くて動きやすい代わりに、ボンベと膨張装置の点検が前提になります。
Q. 堤防の釣りでもライフジャケットは必要ですか?
A. 法律上の着用義務は船に乗るときのものですが、堤防やテトラからの転落事故は起きています。特に水温の低い時期は、落ちてから動ける時間が短くなります。岸釣りでも着けておくことをおすすめします。
Q. 膨張式のボンベはどのくらいで交換しますか?
A. 一度膨らませたら交換が必要です。使っていない場合も、メーカーが定期的な点検と部品交換を案内しています。製品に付属する説明書の指示に従ってください。
参考にした資料
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