2026年の北海道サケは釣れるのか|公式予測365万尾を道南目線で読む

2026年の北海道サケは釣れるのか

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結論から書きます。今年の数字は、かなり厳しいです。

北海道立総合研究機構 さけます・内水面水産試験場が2026年6月24日に公表した予測によると、今年の全道への秋サケ来遊数は約365万尾。前年の53%——つまりほぼ半減という見通しです。

しかも道南の釣り人にとっては、全道の数字よりもっと重い話があります。噴火湾は前年比23%。4分の1以下です。

ただ、この数字をどう受け止めるかには少し説明が要ります。「来遊数」は釣り人の釣果そのものではありません。そのあたりも含めて、公式データを道南目線で読み解いていきます。

サケが跳ねる様子のイメージイラスト
数字は厳しい。ただ、諦める前に中身を見てほしい

まず「来遊数」とは何か

ここを誤解すると数字の意味を取り違えます。

公式資料でいう来遊数とは「沿岸での漁獲数と河川での捕獲数の合計」です。定置網などの漁業と、ふ化事業のための河川捕獲を足したもので、私たち釣り人が浜で釣った数は入っていません。

ですから「来遊数365万尾」は、そのまま釣果予測ではありません。

とはいえ、沿岸に寄ってくる魚が減れば、浜から届く範囲の魚も減ります。そこは間違いありません。釣り人にとっては「魚の絶対量を示す指標」として読むのが正しい使い方だと思います。

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2026年の予測:地区別の数字

公表されている地区別の予測です。数字はすべて公式資料からそのまま引用しています。

海区 地区 2026年予測 2025年実績 前年比
オホーツク 東部 77.4万尾 208.1万尾 37.2%
中部 64.7万尾 112.1万尾 57.7%
西部 68.7万尾 102.1万尾 67.2%
根室 北部 27.5万尾 51.9万尾 53.0%
南部 5.6万尾 11.9万尾 47.2%
えりも以東 東部 8.4万尾 14.7万尾 56.9%
西部 48.1万尾 49.5万尾 97.1%
えりも以西 日高 15.9万尾 36.5万尾 43.6%
胆振 6.3万尾 13.0万尾 48.6%
噴火湾 2.1万尾 9.0万尾 23.1%
道南 0.9万尾 1.5万尾 57.9%
日本海 北部 21.2万尾 35.7万尾 59.4%
中部 12.2万尾 27.4万尾 44.3%
南部 5.6万尾 12.5万尾 44.8%
北海道 総計 364.5万尾 685.9万尾 53.1%

出典:地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 さけます・内水面水産試験場 さけます資源部「令和8年(2026年)の秋サケの資源状況について」(2026年6月24日公表)

道南の釣り人にとって、どう読むか

道南で釣りをするなら、見るべき行は3つです。

噴火湾:前年比23.1%

これが一番厳しい数字です。9.0万尾が2.1万尾へ。全道どの地区と比べても下げ幅が大きい。

八雲・長万部方面でサケを狙っていた方は、去年と同じ感覚で通うと、かなり苦しいシーズンになると考えたほうがいいです。

日本海南部:前年比44.8%

私が毎年通っているのは日本海側の漁港なので、ここが自分の主戦場の数字になります。12.5万尾が5.6万尾。半分以下です。

日本海は中部も44.3%、北部も59.4%と全域で下げているので、「日本海側なら大丈夫」という逃げ道はなさそうです。

道南:前年比57.9%

この「道南」は、えりも以西海区のうち噴火湾より西側の区分です。もともと絶対数が小さい地区(1.5万尾→0.9万尾)なので、率よりも元の数が少ないことのほうが重要です。

去年、何が起きていたか

今年の予測を読むには、去年の実績を知っておく必要があります。

項目 2025年の実績
全道来遊数 686万尾(前年比39%)平成以降で過去最低
予測に対する実績 60%(予測を大きく下回った)
4年魚(主群) 432万尾(前年比34%)
5年魚 198万尾(平成以降で2番目に少ない)
3年魚 49万尾(過去最低)
平均目廻り 2.91kg(前年2.96kgから減少)

つまり去年の時点ですでに平成以降で最低だったということです。今年はそこからさらに半減の予測。数字の重さが分かると思います。

ただし「予測は外れる」ことも覚えておく

ここは公平に書いておきます。去年は予測に対して実績が60%でした。つまり予測より実際のほうが悪かった。

公式資料でも、成熟年齢の若齢化が進んだことで予測精度が落ちていると明記されています。そのため今年は使うデータを「概ね直近5年級程度」に絞って計算し直したとのことです。

予測は外れます。上振れする可能性もあれば、去年のように下振れする可能性もある。数字は目安として持っておいて、最後は現場で判断するしかありません。

魚が小さくなっている

数だけでなくサイズも落ちています。2025年の平均目廻りは2.91kg。前年の2.96kgから減り、近年で最も小さかった2022年(2.83kg)に次ぐ水準でした。

実釣で言えば、「掛けたけど思ったより小さい」が増えるということです。ただ、これは道具選びにはあまり影響しません。3kg級でも十分に強い引きをしますし、大型が混じる可能性は常にあるので、タックルを弱くする理由にはなりません。

では、釣り人としてどうするか

数字を見た上での、私なりの結論です。

1. 前半に集中する

2025年の時期別内訳を見ると、前期376万尾(前年比56%)、中期242万尾(26%)、後期67万尾(41%)と、明確に前期主体でした。

魚が少ない年ほど、入ってくるタイミングを外すと何もないまま終わります。私の記録でも道南は9月下旬に初戦、10月が本番です。今年は特に、序盤から通う価値があると思っています。

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2. 1匹あたりの価値が上がる年だと考える

数が減る年は、掛けた1本を確実に獲ることの重みが増します。バラしが「まあ次があるさ」で済まない。

具体的には、こういうところです。

  • フックとラインの点検——伸びたフック、傷んだリーダーで痛い思いをするのは今年こそもったいない
  • タモとギャフの準備——抜き上げようとしてロッドを折る、というのが一番悔しいパターンです

ランディングネットとギャフ|取り込み道具の選び方
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3. 引き出しを増やす

これが今年いちばん効くと思っています。魚が少ない年は、1つの釣り方しか持っていないと坊主が続きます。

私自身、サケが見えているのに浮きルアーにまったく反応しない日に、浮きフカセに切り替えて釣れた経験があります。あの日は諦めていました。

サケ釣りの餌|カットカツオとサンマ、ルアーが効かない日の切り札

4. 場所の選択肢を持っておく

いつもの漁港に魚が入らない日が増えます。代わりに行ける場所を知っておくと、その1日を無駄にせずに済みます。

道南の釣り場ガイド|噴火湾・日本海・津軽海峡の漁港とサーフ

それでも行く価値はあるか

あります。

数字は厳しいですが、ゼロではありません。全道で365万尾、日本海南部だけでも5.6万尾が予測されています。そして予測は外れます。去年は下振れしましたが、上振れる年もある。

それに、釣れない日が続いたあとの1本ほど嬉しいものはないというのは、釣りをする人なら分かっていただけると思います。

これから道具を揃える方は、こちらにまとめています。

北海道のアキアジ釣り完全ガイド|道具・仕掛け・ルールのすべて

そして数が少ない年こそ、ルールを守ることが釣り場を守ります。河川でのサケ・マス採捕は全面禁止、海でも河口付近には規制区域があります。

北海道のサケ釣りルール|河川は全面禁止・河口規制も

よくある質問

Q. 2026年の北海道のサケは釣れますか?

A. 北海道立総合研究機構の予測では全道の来遊数が約365万尾、前年比53%と厳しい見通しです。特に噴火湾は前年比23.1%と落ち込みが大きくなっています。ただし来遊数は漁業の漁獲と河川捕獲の合計で、釣り人の釣果そのものではありません。また昨年は予測に対して実績60%と外れているため、あくまで目安です。

Q. 来遊数とは何の数字ですか?

A. 沿岸での漁獲数と河川での捕獲数の合計です。定置網などの漁業と、ふ化事業のための河川捕獲を足した数で、釣り人が浜で釣った数は含まれません。魚の絶対量を示す指標として読むのが適切です。

Q. 道南のどのエリアが厳しいですか?

A. 噴火湾が前年比23.1%(9.0万尾→2.1万尾)と最も落ち込みが大きく、日本海南部が44.8%(12.5万尾→5.6万尾)、道南地区が57.9%(1.5万尾→0.9万尾)という予測です。日本海は中部44.3%、北部59.4%と全域で減少しています。

Q. サケのサイズも小さくなっていますか?

A. 2025年の平均目廻りは2.91kgで、前年の2.96kgから減少しました。近年で最も小型だった2022年の2.83kgに次ぐ水準です。ただし大型が混じる可能性は常にあるため、タックルを弱くする理由にはなりません。

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