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春の道南で海サクラ(海サクラマス)や海アメを狙うとき、竿にいくらかけるか。6万円という数字を見て手が止まる人は多いと思います。僕も止まります(^O^)
スミスのパノラマシャフトに、重量級のPNR-1063MHが追加されました。10フィート6インチで自重251g、ルアー7〜55g、本体価格60,000円(税抜)。
先に結論を書きます。道南の海サクラで最初に買う1本ではありません。ただ「この数字を必要とする釣り」がはっきりある竿でもあります。数字を並べて、その線を引いていきます。
お断り。この記事はパノラマシャフトの実物を使って書いたものではありません。スミス公式の公表スペックと、同じ長さの他社ロッドの公表スペックを突き合わせたものです。曲がり方や振り抜きの軽さといった使用感は書いていません。持っていない道具のインプレは書きません。
パノラマシャフト3機種の数字(スミス公式)
| モデル | 長さ | 自重 | ルアー重量 | 本体価格(税抜) |
|---|---|---|---|---|
| PNR-963ML | 9’6″(約2.90m) | 197g | 7〜35g | 58,000円 |
| PNR-1063ML | 10’6″(約3.20m) | 203g | 7〜45g | 59,000円 |
| PNR-1063MH(追加モデル) | 10’6″(約3.20m) | 251g | 7〜55g | 60,000円 |
適合ラインは3機種とも8〜20lb(PE0.8〜2.0号)。ブランクは24t+30t+40tのグラファイトで、アンサンドフィニッシュ。追加のPNR-1063MHはチタンフレームガイド(バット部のみステンレスのPKLSG)とされています。PNR-1063MHは2026年1月発売とアナウンスされたモデルです。
3機種を横に見ると、価格差はたった2,000円です。58,000円・59,000円・60,000円。つまりこのシリーズは「予算で選ぶ」設計になっていません。長さと、投げたいルアーの重さで選べという並べ方です。
そして縦に見たとき、いちばん目を引くのは自重です。1063MLの203gから、1063MHは251g。同じ10フィート6インチで48g重い。ルアー上限は45gから55gへ、10g増えています。
同じ3.20mのサーフロッドと並べてみる
251gという数字が重いのか軽いのか、単体ではわかりません。まったく同じ3.20mのロッドと並べます。以前に書いたダイワ オーバーゼアSXの公表スペックです。
| モデル | 長さ | 自重 | ルアー重量 | 本体価格(税抜) |
|---|---|---|---|---|
| パノラマシャフト PNR-1063MH | 3.20m | 251g | 7〜55g | 60,000円 |
| オーバーゼアSX 106M | 3.20m | 162g | 10〜45g | 51,500円 |
| オーバーゼアSX 103MH | 3.12m | 172g | 15〜60g | 51,500円 |
同じ長さで89gの差、値段は8,500円高い。数字だけ見れば、パノラマシャフトは重くて高いことになります。ここは正直に書いておきます。
ただし、注目してほしいのはルアー重量の下限です。
- パノラマシャフト 1063MH → 7gから55g
- オーバーゼアSX 106M → 10gから45g
- オーバーゼアSX 103MH → 15gから60g
55gまで背負える竿で、下限が7g。この幅の広さがパノラマシャフト1063MHの数字上の特徴です。オーバーゼアSXで60gを投げたい場合、下限は15gになります。重いジグも軽いミノーも1本でという考え方の竿だ、と読み取れます。
なぜ251gになっているのかは、スミス公式に説明がありません。ガイドの数や肉厚、グリップの長さでロッドの自重は変わりますが、この竿がどこで重くなっているのかは公表情報からは特定できないので、推測は書きません。
道南の海サクラで、どの数字が要るのか
ここが本題です。道南で春に海サクラ・海アメを狙うとき、実際に投げるルアーの重さから逆算します。
- ジグ(メタルジグ) → 28〜40gが主戦。風と流れが強い日に50gを足すことがある
- ミノー → 10〜25gあたり。重心移動タイプで飛距離を稼ぐ
- スプーン → 15〜30g。レンジを入れたいとき、40g近いものも使う
つまり大半が10〜40gの範囲に入ります。ここで正直な話をすると、PNR-1063ML(7〜45g・203g)で足りる人のほうが多いと思います。同じ値段(1,000円差)で48g軽い竿が、必要な重さをほぼカバーしてしまうからです。
では1063MHが効くのはどんな場面か。上限の55gを実際に使う人です。
- 向かい風の日に50g前後のジグを投げ切りたい → 道南の春は風が強い日が多く、ここは現実的な条件です
- 流れの速い場所で重いジグを底に入れたい → 潮通しの良い岬まわり
- 同じ竿でブリ・サワラも狙う → 夏〜秋の青物まで1本で通すなら、上限の余裕は効いてきます
逆に要らないのは、港内や浅いサーフで25g前後のミノーを丁寧に流す釣りが中心の人です。そこに251gを持ち込むと、疲れるだけで得がありません。
僕なら、竿より先にどこへ金を使うか
竿とリールのどちらに予算を寄せるか、という話をします。僕は18レガリスを使っていて、3年でガタが来ました。海で使って洗って、また海に持っていく。回転部分のあるリールのほうが先に消耗します。いま20ストラディックSWを使っているのは、その経験からです。
この順番で考えると、6万円の竿より先に、2〜3万円のリールを1つ上げるほうが釣りの中身は変わりやすいと思っています。竿は折らなければ10年使えますが、その10年のあいだにリールは2回買い替わります。
そのうえで、6万円の竿を買う理由が立つ人もいます。年に20回以上その釣りに行く人です。1回あたり3,000円。それだけ振るなら、握った感触が気に入っているかどうかは値段より大きい話になります。
タックル全体の組み方はサクラマスのタックル選びの記事に、同じ3.20mのサーフロッドの中身はオーバーゼアSXの記事にまとめています。
新製品
在庫と適合モデルは商品ページでご確認ください
スミス パノラマシャフト
10フィート6インチ・ルアー7〜55gの重量級モデル
価格・在庫は日々変動します。アキアジシーズン中は品薄になりやすいので、気になったら早めに確認しておくと安心です。
情報源について
この記事は、スミス公式のパノラマシャフト製品ページと、LureNewsR掲載の記事、および当ブログのオーバーゼアSX記事に記載したダイワ公式スペックを参照しています。仕様・価格は変更される場合があるため、購入前に公式サイトや取扱店でご確認ください。
まとめ
- PNR-1063MHは3.20m・251g・ルアー7〜55g・本体60,000円(税抜)
- 3機種の価格差は2,000円だけ。予算ではなく、長さとルアー重量で選ぶシリーズです
- 同じ3.20mのオーバーゼアSX 106M(162g・51,500円)と比べると89g重く8,500円高い
- 強みは上限55gで下限7gという幅。重いジグと軽いミノーを1本で通したい人向け
- 道南の海サクラで使うルアーは大半が10〜40g。多くの人は1063ML(203g)で足ります
- 1063MHが要るのは、向かい風で50gを投げ切る人・青物まで1本で通す人
▶ 使わなくなった釣具、いくらで売れる? 買取相場と出し方のまとめ(当ブログ)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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