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「ふるさと納税、どのサイトを使うのが一番お得?」
この質問に対して、ネット上には還元率を比べた表が山ほど出てきます。楽天が30%、au PAYが10%——そういう記事です。
それらは全部、古い情報です。
2025年10月1日から制度が変わりました。その前に書かれた「還元率比較」は、もう役に立ちません。にもかかわらず、更新されないまま検索結果に残り続けています。
この記事では、今の制度で本当に見るべき基準を整理します。
お断り。各サイトの公式情報を確認して書いていますが、返礼品・寄附金額・キャンペーンは常に変動します。申し込み前に必ずサイトでご確認ください。控除の上限額は収入や家族構成で変わるため、税金に関する判断はお住まいの自治体や税務署にご確認ください。
まず前提:2025年10月に何が変わったのか
これが全ての出発点です。
総務省の告示により、2025年10月1日から、ふるさと納税のポータルサイトが寄附に伴ってポイントなどの経済的利益を提供することが禁止されました。
具体的に消えたもの
| かつてあった還元 | 現在 |
|---|---|
| 楽天ふるさと納税 最大30%還元 | 終了 |
| au PAY ふるさと納税 10%ポイントバック | 終了 |
| 各サイトの大型還元キャンペーン | 終了 |
残っているもの
禁止されたのは「ポータルサイトが寄附に伴って与えるポイント」です。以下は対象外とされています。
- クレジットカードの通常ポイント(1%程度)——決済手段に付くものなので対象外
- ポイントを使って寄附すること——禁止されたのは「付与」であって「使用」ではない
なぜ禁止されたのか
総務省の狙いは、自治体からポータルサイトに支払われる手数料を減らして、その分を地域づくりに回してもらうことです。
過度なポイント競争が「寄附を通して自治体を応援する」という制度本来の趣旨から離れている、という判断もありました。
この趣旨を考えると、今後も還元競争が復活する可能性は低いと見ておくのが現実的だと思います。
では、今は何で選ぶのか
還元率という物差しが消えたので、基準は3つに整理されます。
| 基準 | 中身 |
|---|---|
| ① 欲しいものがあるか | 品揃え。結局これが一番大事 |
| ② 手持ちのポイントが使えるか | 「付与」は禁止でも「使用」はできる。ここに差が残った |
| ③ 手続きが楽か | 入力の手間、ワンストップ申請のしやすさ |
特に②が、今いちばん現実的な「お得」です。貯まっているポイントを寄附に充てられれば、現金の持ち出しがそのぶん減ります。還元率が消えた今、これが実質的な差になります。
2サイトを比較する
| ふるさと本舗 | au PAY ふるさと納税 | |
|---|---|---|
| 性格 | 厳選型。掲載を絞って選びやすく | ポイント連携型。au経済圏と接続 |
| 掲載数 | 54,266件(確認時点) | 公式に総数の記載なし |
| ポイント使用 | 記載なし | Pontaポイントで寄附可能 |
| 決済の手軽さ | Amazon Pay対応 | au PAY マーケット連携 |
| ワンストップ | 公式トップに記載なし | オンラインワンストップ申請に対応 |
| 特徴的な企画 | 定期便特集/厳選特集/スピード発送 | 上限額かんたん計算ツール |
結論:使い分けが正解です
どちらが上、という話ではありません。持っているものが違えば、答えも変わります。
| こういう人 | 選ぶべきサイト | 理由 |
|---|---|---|
| Pontaポイントが貯まっている | au PAY ふるさと納税 | ポイントを寄附に充てられる。現金の持ち出しが減る |
| au・UQ・ローソンをよく使う | au PAY ふるさと納税 | 同上。ポイントの使い道に困らなくなる |
| 複数の自治体に寄附する | au PAY ふるさと納税 | オンラインワンストップ申請で郵送の手間が消える |
| 選ぶのが面倒くさい | ふるさと本舗 | 厳選型なので迷う時間が減る |
| 冷凍庫が小さい | ふるさと本舗 | 定期便特集がある。一度に大量に届かない |
| Amazonアカウントで済ませたい | ふるさと本舗 | Amazon Pay対応で住所入力が不要 |
ちなみにどちらか一方に絞る必要はありません。寄附先は複数の自治体に分けられますし、サイトをまたいでも問題ありません。返礼品ごとに、載っているサイトで申し込めばいいだけです。
両方とも登録は無料なので、まず返礼品を見比べてから決めるのが確実です。
北海道の魚介を狙うなら、ここを見てください
釣りブログなので、ここは詳しく書きます。
北海道の返礼品の主力はホタテ、イクラ、毛ガニ、鮭、ウニです。私は道南で釣りをしているので、この分野には多少うるさいつもりです。
釣り人としての本音:自分で釣れるものは頼まない
サケは自分で釣ります。今年の来遊予測は前年比53%とかなり厳しいですが、それでも釣りに行きます。釣ったサケのほうが、間違いなく満足度が高いので。
2026年の北海道サケは釣れるのか|公式予測365万尾を道南目線で読む
だから返礼品で狙うのは「竿を出しても絶対に獲れないもの」です。
- ホタテ——釣れません
- 毛ガニ——釣れません
- ウニ——漁業権の問題があり、勝手に獲れば密漁です
このあたりはお金を出す価値がはっきりしていると思っています。
失敗しないための4つの確認
| 確認する点 | なぜ大事か |
|---|---|
| 冷凍か冷蔵か | 冷蔵は届いたその日に食べる前提。予定を空けておく必要がある |
| 一度に届くか、分割か | 「ホタテ1kg」が一度に来ると冷凍庫が埋まる。これは本当に起きます |
| 発送時期 | 旬のものは時期指定が多い。年末に申し込んで春に届くことも珍しくない |
| 加工の状態 | 殻付きか、むき身か。毛ガニは丸ごとだと処理が要ります |
いちばん多い失敗が「冷凍庫問題」です。年末にまとめて申し込むと、届くのも集中します。私はサケを釣った年に冷凍庫の容量と戦うので、この苦労はよく分かります。
心配なら定期便を選んでください。分割して届くので、冷凍庫が破綻しません。
やる前に必ずやること:上限額の確認
ふるさと納税は「実質2,000円で返礼品がもらえる制度」と言われますが、これは控除の上限額に収まっている場合の話です。
上限を超えた分は、単なる寄附になります(もちろん自治体は喜びますが、節税にはなりません)。
上限額は収入と家族構成で変わります。どちらのサイトにもシミュレーターがあるので、申し込む前に必ず計算してください。
そして念のため書いておきますが、正確な判断はお住まいの自治体や税務署にご確認ください。私は税の専門家ではありません。ここは大事なところなので、はっきりさせておきます。
それぞれの詳しい解説
各サイトの中身は、個別に整理しています。
ふるさと本舗はどんなサイトか|厳選型ポータルという選択
au PAY ふるさと納税はどんなサイトか|Pontaポイントで寄附できる強み
まとめ
覚えておいてほしいのは、この3つだけです。
- 還元率で選ぶ時代は2025年10月に終わった。それ以前の比較記事は無視していい
- 今の差は「持っているポイントを使えるか」と「手続きの楽さ」に移った
- サイトを1つに絞る必要はない。欲しい返礼品が載っているサイトで申し込めばいい
そして北海道の魚介を狙うなら、自分では獲れないものを選ぶ。これが釣り人としての結論です。
ふるさと納税で買うか、通販で買うか
返礼品は寄附額に対する量で見るので、通販の値段とは単純に比べられません。ただ「同じカニを普通に買ったらいくらか」を知っておくと、返礼品が得かどうかの判断はしやすくなります。
その相場を調べるために、楽天市場のカニとおせちを集計した別サイトを作りました。驚いたのは産地です。タラバガニ通販106件を調べたら、90%に「ロシア」の表記があった——店名に「北海道」が入っている店の商品でも、商品説明を読むと輸入でした。道民として知らなかったわけではありませんが、数えてみると想像以上でした。
よくある質問
Q. ふるさと納税で一番お得なサイトはどこですか?
A. 2025年10月1日にポータルサイトのポイント付与が禁止されたため、「還元率が高いサイト」という選び方はできなくなりました。現在の差は「手持ちのポイントを寄附に使えるか」と「手続きの楽さ」です。Pontaポイントが貯まっているならau PAYふるさと納税、選ぶ手間を減らしたいならふるさと本舗という使い分けになります。
Q. ポイント還元はもう一切ないのですか?
A. ポータルサイトが寄附に伴って与えるポイントは禁止されました。ただしクレジットカードの通常ポイント(1%程度)など、決済手段そのものに付くものは対象外です。また「ポイントを使って寄附する」ことは禁止されていません。
Q. ふるさと納税サイトは1つに絞るべきですか?
A. 絞る必要はありません。寄附先は複数の自治体に分けられますし、サイトをまたいでも問題ありません。欲しい返礼品が載っているサイトで申し込むのが合理的です。
Q. 北海道の魚介の返礼品を選ぶコツはありますか?
A. 冷凍か冷蔵か、一度に届くか分割か、発送時期、加工の状態の4点を確認してください。特に多い失敗が冷凍庫の容量不足です。年末にまとめて申し込むと届く時期も集中します。心配なら定期便を選ぶと分割で届きます。
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