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FGノットを覚えたけれど、キャストした瞬間にすっぽ抜ける。あるいは、魚を掛けた時だけ結束部から切れる。PEを使い始めた人がほぼ全員ぶつかるところです。
原因はだいたい3つに絞れます。締め込みが足りない/編み込みの本数が足りない/端糸の処理が甘い。手順の動画をもう一度見るより、この3つを順番に潰すほうが早く直ります。
なぜFGノットを使うのか
FGノットは、PEラインをリーダー(フロロカーボンやナイロン)に編み付けて結ぶ方法です。使われる理由は2つあります。
- 結び目が細い:ガイドを抜ける時の引っかかりが小さい
- 強度が落ちにくい:締め付けで固定する構造
逆に言えば、「締め付けで固定している」ので、締め込みが甘いと抜けます。ここがすべての出発点です。
原因1|締め込みが足りない
いちばん多い原因です。編み込んだあと、PEとリーダーを引き合わせて締める工程で力が足りていない。
見分け方は簡単で、結束部を指で押して、編み目がずれるなら締まっていません。しっかり締まったFGノットは、編み目が動きません。
締め込みで気をつけること
- 手袋か布を使う:素手でPEを引くと指が切れます。力を入れられないのは、痛いからという場合が多い
- 濡らしてから締める:摩擦熱でPEが傷むのを防ぐ
- 一気に引かず、段階的に:弱く→強くと数回に分ける
- 締めたあともう一度締める:編み込みが落ち着いてから、追加で引く
指が痛くて力を入れられない、というのは道具で解決できます。ノットアシストツール(締め込み用のグリップやスティック)を使うと、同じ力でもラインに逃げずに伝わります。
原因2|編み込みの本数が足りない
「20回でいい」「30回必要」と、情報によって数が違います。判断の軸はPEの号数です。
| PEの号数 | 編み込みの目安 |
|---|---|
| 0.6〜1号(細い) | 15〜20回 |
| 1.5〜2号 | 20〜25回 |
| 3号以上(太い) | 25〜30回 |
細いPEほど本数が少なくて済むのは、締め込んだ時にリーダーに食い込みやすいからです。太いPEは食い込みにくいので、接触する面積を増やす必要があります。
迷ったら多めに編んでください。編みすぎで強度が落ちることは、実用上ほとんどありません。増えるのは結束部の長さだけです。
原因3|端糸の処理が甘い
編み込みが終わったあと、PEの端糸とリーダーの端糸をハーフヒッチで留めて、最後に切ります。ここの処理が甘いと、使っているうちにほどけて抜けます。
- ハーフヒッチは交互に:同じ方向ばかりだと緩む
- リーダー側の端糸も留める:PE側だけで終わらせない
- 切りすぎない:結び目ぎりぎりで切ると、そこから解けやすい。1〜2mm残す
- ライターで焼くのは端糸だけ:本線に火が当たると一気に弱くなります
焼いてコブを作る処理は有効ですが、本線に触れたら終わりです。不安なら焼かずに、ハーフヒッチを1〜2回多くするほうが安全です。
補助ツールは3種類ある
| 種類 | 何をするもの |
|---|---|
| ノッター(編み込み補助) | リーダーにテンションをかけ続けて、編み込みをしやすくする |
| 締め込みグリップ/スティック | PEを巻き付けて引くための持ち手。指が痛くならない |
| 複合型 | テンション保持と締め込みを1本でこなす |
「編めるけれど抜ける」なら締め込みグリップ、「編むところで崩れる」ならノッターです。自分がどこで失敗しているかで、買うものが変わります。
1本で両方こなすタイプの例としては、シマノのトルクノッターをまとめた記事があります。仕組みを見ておくと、自分に必要な形が判断しやすくなります。
締め込み補助
締め込み不足がいちばんの原因
FGノット 締め込み ツール
指を切らずに力を伝える
価格・在庫は日々変動します。アキアジシーズン中は品薄になりやすいので、気になったら早めに確認しておくと安心です。
ノッター
テンションを保てる
ラインツイスター ノットアシスト
編み込みの形が崩れる人向け
価格・在庫は日々変動します。アキアジシーズン中は品薄になりやすいので、気になったら早めに確認しておくと安心です。
現場で結べない時にどうするか
風が強い、暗い、手がかじかんでいる。そういう状況でFGノットを組むのは、慣れていても難しいです。対処は2つあります。
- 家でリーダーを結んだスペアスプールを用意しておく:交換するだけで釣り再開
- 電車結び(ユニノット同士)など、簡単な結びを覚えておく:強度は落ちるが、結べないよりはるかにいい
特に暗い時間帯に入る釣りなら、先に結んでおくのがいちばん確実です。現場でやるのは仕掛けの交換だけ、という状態にしておくと、朝マヅメの時間を無駄にしません。
チェックの順番
- 結束部を指で押す → 編み目がずれる? → 締め込み不足
- 号数に対して編みが少ない? → 本数を増やす
- 端糸が結び目ぎりぎりで切ってある? → 1〜2mm残す+ハーフヒッチ追加
- それでも抜ける → 補助ツールを入れる
まとめ
- FGノットは締め付けで固定する結び。締め込み不足が最大の原因
- 編み込みはPEが太いほど多く(0.6〜1号で15〜20回、3号以上で25〜30回)
- 端糸は1〜2mm残す。焼くなら端糸だけ、本線に触れない
- 補助ツールは失敗している工程で選ぶ
- 暗い・寒い日に入るなら家で結んでおく
よくある質問
Q. FGノットがすっぽ抜けるのはなぜですか?
A. ほとんどの場合、締め込みが足りていません。FGノットはPEをリーダーに食い込ませて固定する結びなので、締めが甘いと編み込みが滑って抜けます。結束部を指で押して編み目がずれるなら締め込み不足です。
Q. FGノットの編み込みは何回必要ですか?
A. PEの号数によります。0.6〜1号で15〜20回、1.5〜2号で20〜25回、3号以上で25〜30回が目安です。太いPEほどリーダーに食い込みにくいので、本数を増やして接触面積を稼ぎます。
Q. 端糸はライターで焼いたほうがいいですか?
A. 焼くとコブができて抜けにくくなりますが、本線に火が当たるとその部分が一気に弱くなります。不安な場合は焼かずに、ハーフヒッチを1〜2回多くするほうが安全です。
Q. ノットアシストツールは必要ですか?
A. なくても結べますが、締め込みで指が痛くて力を入れられない人には効果があります。編むところで形が崩れるならノッター、編めるのに抜けるなら締め込み用のグリップというように、失敗している工程で選んでください。
Q. 現場でFGノットが結べない時はどうしますか?
A. 家であらかじめリーダーを結んだスペアスプールを用意しておくのがいちばん確実です。その場でつなぐ必要があるなら、電車結びなど簡単な結びで代用します。強度は落ちますが、結べずに釣りを中断するよりは前に進めます。
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