
※本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング・A8.net・レントラックス)を含みます。
北海道で川のサケを合法的に釣れる場所が、またひとつ消えました。石狩市の「浜益川サケ有効利用調査」が、28年の歴史に幕を下ろしています。
僕は道南に住んでいるので浜益川は遠く、応募したことはありません。それでも「川でサケを釣れる場所がある」というのは、北海道の釣り人にとって特別な話でした。終わると聞いて、何がどう終わったのかを公式の資料で確かめたので、ここに整理しておきます。
ニュースは「HBCニュース 北海道放送」が2026年10月22日(木)に伝えたもので、見出しは「サケ釣り 28年の歴史に幕 北海道石狩市浜益川」です。
結論|令和8年度(2026年)の開催で事業が終わりました
石狩観光協会の募集ページには、こう書かれています。
※浜益川サケ有効利用調査は、本年度(令和8年度)の開催をもちまして終了いたします。
石狩市の公式ページも、ページ名そのものが「浜益川サケ有効利用調査 ※令和8年度で事業終了」に変わっています。来年の募集は、もうありません。
公式の調査日程では、最終日は2026年10月12日(月・祝)でした。HBCのニュースは10月22日(木)に「最終日に密着」として放送されています。
そもそも「有効利用調査」とは何だったのか
日本では、川でサケをとることは原則として禁止されています。北海道でも河川でのサケ・マスの採捕は規則で禁じられていて、海の浜からは釣れるのに、川に入った魚には手を出せません。これを知らずに川で釣ると密漁になります。
その例外が「有効利用調査」です。サケの資源や遡上の状況を調べる調査に、釣り人が「採捕従事者」として登録して参加する形をとります。つまり参加者はお客さんではなく、調査の協力者という立場です。だから顔写真の提出があり、尾数の制限があり、区間と日が細かく決められていました。
北海道のサケ釣りのルール全体は北海道のサケ釣りのルールにまとめています。河口規制や引っ掛けの話は、こちらを先に読んでもらえると分かりやすいと思います。
最後の年(令和8年度)の条件を、そのまま残しておきます
終わってしまった催しなので、もう申し込みはできません。ただ「どういう仕組みだったのか」は記録として残す価値があると思うので、石狩観光協会の募集ページに載っていた条件を並べておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 令和8年9月5日(土)〜10月12日(月・祝) |
| 調査日 | 土日・祝日のみ、合計15日間(最大)。平日は休止日 |
| 時間 | 9月は7:00〜16:30/10月は7:00〜15:30 |
| 区間 | 浜益川「浜益橋」の下流100mと上流600m(約700m) |
| 対象魚 | シロサケ。1人1日5尾まで |
| 募集人員 | 総計110名。応募多数の場合は抽選(先着順ではない) |
| 施設利用料 | 土日・祝日利用 1名につき60,000円(自己都合の不参加や中止でも返金なし) |
| 申込方法 | 専用フォーム・官製はがき・封書・FAX・メール。電話は不可。1人1申請 |
| 必要なもの | 住所・氏名・年齢・電話・性別・釣獲歴・顔写真・誓約書 |
| 子ども | 成人の採捕従事者1名につき、小学生以下1名まで無償で参加可(事前登録が必要) |
| 場所 | 石狩市浜益川下「川下海浜公園」 |
| 問い合わせ | 一般社団法人 石狩観光協会(TEL 0133-62-4611) |
注目してほしいのは施設利用料6万円です。1日券ではなく、期間中の土日・祝日を通して使える枠の料金でした。安い遊びではありませんが、それでも全国から応募が集まって抽選になっていたわけです。
石狩市の紹介文には、「全国から100人の釣り人がチャレンジし、釣り人の数に近い釣果をあげています」とあります。川に入った親サケを、ルアーやフライで狙える。国内では本当に貴重な場所でした。

終了の背景|サケが減り、親魚を川に残す方へ
公式ページに大きく書かれているのは「終了します」の一文で、理由を長く説明したものではありません。ただ、この調査を伝える各所の記事では、近年のサケの水揚げの減少と、川に遡上する親魚の資源確保が理由として挙げられています。
加えて、ここ数年は運営そのものが難しくなっていました。令和7年度(2025年)は、ヒグマ注意報の発令を受けて9月13〜15日の調査が中止となり、その後の日程も参加者と関係者の安全確保を理由に中止されています。つまり前の年は、実質的に開催できていません。
魚が減り、クマが出る。その両方が重なった形です。2026年のサケの状況は2026年のサケ(アキアジ)の予報にまとめていますが、来遊の予測は決して明るい数字ではありませんでした。
もうひとつの川「忠類川」はどうなっているのか
北海道で有効利用調査といえば、標津町の忠類川がもう一方の柱でした。日本で初めて川のサケ釣りを認めた川として知られています。
そちらも、公式サイトのお知らせを見るかぎり厳しい状況です。
- 2023年シーズン…中止。公式サイトの挨拶文に「4回目の開催中止となった2023年」とある
- 2024年シーズン…「資源回復を促進するために」中止
- 2025年シーズン…同じく「資源回復を促進するために」中止
- 2026年シーズン…公式サイトに実施の案内が出ていません(2026年10月23日に確認)
浜益川が終わり、忠類川も中止が続いている。いま北海道で「川のサケを釣る」機会は、事実上なくなったと考えたほうがいいと思います。
本州では、新潟・山形・富山などの河川で有効利用調査が続いています。北海道の釣り人が川のサケを狙うなら、これからは本州へ出かける話になるのかもしれません。
道南でサケを狙う人が、いま確認しておくこと
ここからは道南の話です。川がダメなら海から、が基本です。僕らが噴火湾や日本海の浜でアキアジを狙うときに、毎年必ず確認しているのは次の3つです。
- 河口規制…川ごとに「河口から何m」「何月何日から何日まで」が決められています。毎年、北海道(水産林務部)の一覧で確認してください。去年の記憶で動くと、知らないうちに違反します
- 引っ掛けは密漁…ギャング針などで体に掛ける行為は、釣りではなく違法です。浜益川の調査でも明確に禁止されていました
- 持ち帰る準備…調査ではリリースが禁止されていました。海でも、持ち帰る前提でクーラーとタモをそろえておくほうが、魚にも自分にも誠実だと思います
道具の組み立てはアキアジ釣りの始め方(まとめ)、仕掛けの作り方はウキルアーの仕掛けにまとめてあります。
ウキルアー
海から狙うならこの仕掛けから
アキアジ用のウキルアー
道南の浜で定番の組み合わせ
価格・在庫は日々変動します。アキアジシーズン中は品薄になりやすいので、気になったら早めに確認しておくと安心です。
この終わり方を、どう受け止めるか
正直に書くと、残念です。6万円という金額を見て「高い」と思う人もいるでしょうが、あれは釣り代ではなく、調査を成り立たせるための費用でもありました。管理棟にスタッフがいて、採捕のデータを取って、規則を守らせる人がいて、はじめて川でサケを釣れていたわけです。
その上で、終わる理由が「魚を川に残すため」だとしたら、文句を言う筋合いではないと思っています。僕らが浜で釣っているサケも、どこかの川に上がる魚です。減っているときに、産卵へ向かう親魚を守る判断が出るのは自然なことです。
いつか資源が戻って、また川でサケを釣れる日が来てほしい。そのときに「あの頃は釣り人の数に近い釣果が出ていた」と語れるよう、こうして記録を残しておきます。
よくある質問
Q. 浜益川のサケ釣りは2027年以降もありますか?
A. ありません。石狩市と石狩観光協会の公式ページに、令和8年度(2026年)の開催をもって事業終了と明記されています。
Q. どうして川でサケを釣ってはいけないのですか?
A. 北海道では河川でのサケ・マスの採捕が規則で原則禁止されています。有効利用調査は、調査の採捕従事者として登録した人だけが、決められた区間と日に参加できる例外の仕組みでした。
Q. 最後の開催はいつでしたか?
A. 公式の調査日程では2026年9月5日(土)から10月12日(月・祝)までで、土日・祝日の合計15日間(最大)でした。
Q. 参加料はいくらでしたか?
A. 石狩観光協会の募集ページでは、土日・祝日利用の施設利用料が1名につき60,000円と案内されていました。中止や自己都合の不参加でも返金はされない条件でした。
Q. 北海道で川のサケを釣れる場所はもう無いのですか?
A. 標津町の忠類川も資源回復のため中止が続き、2026年シーズンの実施案内は公式サイトに出ていません(2026年10月23日時点)。北海道では、川のサケ釣りは事実上できない状況です。
まとめ
- 石狩市の浜益川サケ有効利用調査が令和8年度(2026年)で事業終了。HBCは「28年の歴史に幕」と伝えた
- 公式日程の最終日は2026年10月12日(月・祝)。土日・祝日のみ最大15日間、シロサケは1人1日5尾まで
- 条件は抽選110名・施設利用料6万円。それでも全国から応募が集まっていた
- 背景はサケの水揚げ減少と親魚の資源確保。2025年はヒグマ注意報で全日程が中止になっていた
- 忠類川も中止が続き、北海道で川のサケを釣る機会は事実上なくなった
- 道南は海から。河口規制は毎年必ず確認、引っ掛けは密漁
情報源について
- 浜益川サケ有効利用調査 ※令和8年度で事業終了|北海道石狩市公式ホームページ(事業終了の表記、開催時期、紹介文)
- 浜益川サケ有効利用調査|一般社団法人 石狩観光協会(終了の告知文、日程、区間、尾数、募集人員、施設利用料、申込方法)
- 【サケ釣り】秋の風物詩 28年の歴史に幕 最終日に密着|HBCニュース北海道(Yahoo!ニュース・2026年10月22日配信)
- サケ釣り 28年の歴史に幕 北海道石狩市浜益川|HBCニュース 北海道放送(YouTube)
- 忠類川サケ・マス有効利用調査(公式サイト)(2023〜2025年シーズンの中止のお知らせ)
- フィッシングのルールとマナー|北海道 水産林務部水産局漁業管理課(河川での採捕と河口規制のルール)
- サケ有効利用調査【2026年版】|管理釣り場ドットコム(本州で実施している河川の一覧)
あわせて読みたい
- 北海道のサケ釣りで必ず守るルール|河川は全面禁止・河口規制も北海道では河川でのサケ釣りは全面禁止。罰則もあります。釣行前に必ず確認すべきルールを整理しました。
- 2026年の北海道サケは釣れるのか|公式予測365万尾を道南目線で読む今年のサケは釣れるのか。北海道立総合研究機構の公式予測を、道南の釣り人目線で読み解きました。数字はかなり厳しいです。
- 北海道のアキアジ釣り完全ガイド|道具・仕掛け・ルール・釣り方のすべてアキアジ釣りに必要なことを1ページに集約しました。何から手を付ければいいか分からない方は、ここから順番に読んでください。
▶ 使わなくなった釣具、いくらで売れる? 買取相場と出し方のまとめ(当ブログ)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
よろしければ、下のバナーの応援クリックをお願いします!