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1万円台のスピニングリールを探すと、最後に残るのはだいたいこの2台です。シマノの26ミラベルと、ダイワの23レガリス。どちらも「これ1台で海も川も」という位置づけの汎用機です。
26ミラベルは2026年9月に出たばかりの新しい型で、23レガリスは2023年9月から売られている型です。新しいほうが良さそうに見えますが、ギア比が同じ番手どうしで数字を並べると、重さ・ドラグ・価格のどれもレガリスが同じか上でした。
では、ミラベルに払う3,200〜4,700円は何のお金なのか。この記事では、4つの番手で両方の公表スペックを並べて、その差額の中身を確かめます。
お断り。この記事は26ミラベルと23レガリスの実物を使って書いたものではありません。メーカーと販売店の公表スペックを並べたものと、僕が前の型の18レガリスを使っていた経験からの話です。巻き心地のような、使っていない道具の感想は書きません。

4つの番手を、同じギア比で並べる
比べやすいように、ギア比が6.2でそろう組み合わせだけを選びました。価格はどれも本体価格(税抜)です。
| 番手 | リール | 自重 | 1回転で巻ける長さ | ドラグ最大 | 本体価格(税抜) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2500 | 26ミラベル 2500SHG | 200g | 91cm | 4kg | 17,300円 |
| 23レガリス LT2500S-XH | 185g | 87cm | 5kg | 13,600円 | |
| 3000 | 26ミラベル C3000HG | 200g | 91cm | 9kg | 17,300円 |
| 23レガリス LT3000-CXH | 200g | 93cm | 10kg | 14,100円 | |
| 4000 | 26ミラベル 4000XG | 245g | 99cm | 11kg | 18,800円 |
| 23レガリス LT4000-CXH | 225g | 99cm | 12kg | 14,600円 | |
| 5000 | 26ミラベル C5000XG | 270g | 105cm | 11kg | 19,800円 |
| 23レガリス LT5000-CXH | 245g | 105cm | 12kg | 15,100円 |
価格の差は、2500番で3,700円、3000番で3,200円、4000番で4,200円、5000番で4,700円です。番手が大きくなるほど、差は開いていきます。
重さは、3つの番手でレガリスが軽い
同じなのは3000番の200gだけで、ほかの3組はレガリスのほうが15〜25g軽いです。5000番では25gの差になります。サクラマスやサケのように、重いルアーを1日じゅう投げ続ける釣りほど、この差は手首に効いてくると思います。
ちなみに23レガリスのLT2500S-XHは、ダイワの説明では前の型より20g軽くなったそうです。僕が使っていた18レガリスより、軽い方向に作り直されています。
ドラグの最大値も、レガリスが1kg強い
4組とも、ドラグの最大値はレガリスが1kg上です。ただ、ドラグを最大まで締めて釣ることはほとんどありません。ここは「足りないことはない」という確認くらいに見ておけば十分です。
差が大きいのは、3000番の糸巻量
重さや価格よりも、選ぶときに気をつけたいのが糸がどれだけ巻けるかです。番手が同じでも、スプールの深さが違います。
| 番手 | 26ミラベル | 23レガリス |
|---|---|---|
| 2500 | PE0.6号-200m/0.8号-150m/1号-120m | PE0.6号-200m/0.8号-190m/1号-140m |
| 3000 | PE1号-400m/1.5号-270m/2号-200m | PE1号-200m/1.2号-190m/1.5号-170m |
| 4000 | PE1号-490m/1.5号-320m/2号-240m | PE1.2号-310m/1.5号-200m/2号-170m |
| 5000 | PE1.5号-400m/2号-300m/3号-200m | PE1.5号-430m(ほか) |
3000番と4000番は、ミラベルのほうがスプールが深い作りです。PE1.5号で比べると、3000番で100m、4000番で120mの差があります。
深いスプールは、太めの糸を長く巻きたい釣りに向きます。逆に、PE1号を150mだけ巻くような使い方だと、深いスプールは下巻きの量が増えます。どちらが良い悪いではなく、自分が巻きたい糸の太さと長さに合うのはどちらかで決まる部分です。下巻きが何m要るかの計算は、PEラインの下巻きの記事にまとめました。
2500番は、どちらもPE0.6号を200m巻けるので、細い糸の釣りでは差がありません。0.8号ならレガリスのほうが40m多く巻けます。
差額で買えるのは、数字に出ない4つの仕組み
重さ・ドラグ・価格で勝てないミラベルの差額は、表に出てこない部分に使われています。シマノがミラベルに入れている仕組みは、次の4つです。
| 26ミラベルの仕組み | 何のためのものか |
|---|---|
| Xプロテクト | 撥水の処理と、水が入りにくい形の組み合わせで、本体の中への水の入り込みを抑える |
| インフィニティドライブ | 重さが乗ったときの巻き上げを軽くする |
| アンチツイストフィン | 糸のヨレやたるみを抑える |
| ワンピースベール | ベールに継ぎ目をなくして、糸が引っかかりにくくする |
一方、ダイワの23レガリスの製品ページで挙がっている仕組みは、軽いローターとベール(エアドライブ)、ボディの素材(ザイオンV)、細い糸向けのドラグ(ATD TYPE-L)、強いギア(タフデジギア)、糸の出方を整えるスプールの形(LC-ABS)です。軽さとドラグに寄せた作りだと言えます。
レガリスの機能の一覧には、ミラベルのXプロテクトにあたる、本体への水の入り込みを抑える仕組みの名前はありません。2台の考え方の違いが、いちばんはっきり出ているのがここです。
道南の海で効いてきそうなのは、防水
道南の釣りは、サーフで波をかぶる、磯で潮しぶきを浴びる、雨の中でサケの浮きルアーを投げ続ける、といった場面が多いです。リールに海水がかかる時間が長い釣りほど、Xプロテクトのような仕組みが意味を持ちます。
ただし、防水の仕組みがあっても、塩が付いたまま放っておけば傷みます。それが何年目の差になって出てくるのかは、使い方と手入れで大きく変わるので、僕にも言い切れません。
前の型の18レガリスを使っていた立場から
僕は前の型の18レガリスを、サケ・ヒラメ・サクラマスの釣りに3シーズン使いました。ガタが出てきた3年目に、20ストラディックSWへ替えています。
ただ、18と23は別物です。ダイワ自身が23を「フルモデルチェンジ」と呼んでいて、ローターやボディの素材が変わっています。なので、僕の18の3年が、そのまま23の寿命の目安になるとは思っていません。
それでも言えるのは、1万円台の汎用機でも、道南の海で何シーズンか使えるということです。最初の1台なら、安くて軽いレガリスで始めて、釣りの回数が増えてから上の機種を考える、という順番でも困らないと思います。
どちらを買っても、帰ってから真水で塩を流す手入れは欠かせません。手順と、オーバーホールに出す目安はこちらです。
釣りから帰ったあとの塩抜き|リール・ロッド・道具を10分でやる手順
20ストラディックSW5000XGにした理由|3年使った18レガリスからの買い替え
どちらを選ぶか
| こんな人・こんな釣り | おすすめ |
|---|---|
| 初めての1台。できるだけ安く、軽く | 23レガリス |
| サクラマス・サケで重いルアーを1日投げる。軽さを優先 | 23レガリス LT5000-CXH(25g軽い) |
| 3000番でPE1.5号を200m以上巻きたい | 26ミラベル C3000HG |
| サーフや磯で波をかぶる釣りが多い | 26ミラベル(Xプロテクト) |
| 細いPEのエギング・ライトゲームで、糸のトラブルを減らしたい | 26ミラベル 2500SHG(アンチツイストフィン) |
| エギングだけに使う | 汎用機より、エギング専用機も比べる |
エギングだけに使うなら、専用機との比べ方は26セフィアBBと23レガリスの比較に書きました。同じ時期に出たエギングロッドは26セフィア エクスチューンの記事で整理しています。
26ミラベルの全11機種と、22ミラベルから変わったところは26ミラベルの記事にまとめています。小さい番手(1000・C2000S・C2000SHG)は10月発売なので、ライトゲーム用に小さいほうを考えている人はそちらも見てください。
新製品
22ミラベルと並んで売られていることがあるので、品番の頭の「26」をご確認ください
シマノ 26ミラベル
2026年9月発売・本体16,000〜19,800円(税抜)
価格・在庫は日々変動します。アキアジシーズン中は品薄になりやすいので、気になったら早めに確認しておくと安心です。
比較
番手は商品ページでお選びください
ダイワ 23レガリス
2023年9月発売・本体12,600〜16,100円(税抜)
価格・在庫は日々変動します。アキアジシーズン中は品薄になりやすいので、気になったら早めに確認しておくと安心です。
まとめ
- ギア比6.2の4組で比べると、23レガリスは重さが同じか15〜25g軽く、本体価格は3,200〜4,700円安い
- ドラグの最大値も、4組ともレガリスが1kg上
- 3000番と4000番はミラベルのスプールが深く、PE1.5号で100〜120m多く巻ける
- ミラベルの差額で買えるのは、Xプロテクト(防水)・インフィニティドライブ・アンチツイストフィン・ワンピースベール
- 初めての1台ならレガリス。波をかぶる釣りが多い人、太めの糸を長く巻きたい人はミラベル
よくある質問
Q. 26ミラベルと23レガリス、軽いのはどちらですか?
A. ギア比6.2の番手どうしで比べると、23レガリスが同じか軽いです。3000番はどちらも200gで同じ、2500番は15g、4000番は20g、5000番は25g、レガリスのほうが軽くなっています。
Q. 差額の3,200〜4,700円で何が変わりますか?
A. 26ミラベルには、本体への水の入り込みを抑えるXプロテクト、重さが乗ったときの巻き上げを軽くするインフィニティドライブ、糸のヨレを抑えるアンチツイストフィン、継ぎ目のないワンピースベールが入っています。重さやドラグの数字ではなく、こうした仕組みに払うお金です。
Q. 海で使うならどちらがいいですか?
A. 波や潮しぶきをかぶる釣りが多いなら、防水の仕組み(Xプロテクト)がある26ミラベルが向いています。23レガリスの製品ページの機能の一覧には、本体への水の入り込みを抑える仕組みの名前はありません。どちらも、使ったあとに真水で塩を流す手入れは必要です。
Q. 同じ3000番でも糸巻量が違うのはなぜですか?
A. スプールの深さが違うからです。PE1.5号なら、26ミラベルのC3000HGは270m、23レガリスのLT3000-CXHは170m巻けます。太めの糸を長く巻きたいならミラベル、細めの糸を短めに巻くならレガリスのほうが下巻きが少なくて済みます。
情報源について
数字は次のページで確認しました(2026年10月8日)。シマノ公式サイトは読み込めなかったため、26ミラベルは下の2か所で照合し、2500SHGの数字が一致することを確かめています。
・シマノ公式|26ミラベル
・TSURI HACK|26ミラベル
・ナチュラム|26ミラベル 2500SHG
・ダイワ公式|23レガリス
▶ 使わなくなった釣具、いくらで売れる? 買取相場と出し方のまとめ(当ブログ)
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